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ポップス黄金時代~ Popular Hit Parade ~

1950年代から現代までの、洋楽ポップス・ヒストリーを華やかに彩った偉大なるアーティスト達と、その時代に輝く名曲の数々を辿って参ります。
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シャドウズは、’60年代のイギリスが誇るエレキ・インストグループで、昔からアメリカのベンチャーズと対比して語られ続けて参りました。

ベンチャーズのサウンドがモズライト・ギターに代表されるハイ・パワーなピックアップのパワフルでワイルドな、アンプのボリュームをフルにして自然に歪ませた音が特徴なのに対して、シャドウズ・サウンドは、リードギタリストのハンク・マービンのトレードマークである'57年のフェスタ・レッドのフェンダー・ストラトキャスターで奏でるエコーの効いたスマートで甘いクリーン・トーンが特徴でした。

また'60年代の中頃になると、イギリスのギターメーカーであるバーンズで開発した白いハンク・マービンモデルが、シャドウズのもう一つのトレードマークとなっていました。

このグループはイギリスのエレキ・インストの世界で数多くのヒット曲を放っておりましたが、もう一つ、クリフ・リチャードのバックバンドとしてクリフの初期のステージを支え続けた事も忘れてはいけません。

クリフの初期のヒット曲「ヤング・ワン」のイントロから流れて来るあの甘いストラト・サウンドのフレーズは、この曲の個性をしっかりと際立たせています。

そのシャドウズが1960年に放ったヒット曲「アパッチ」は、本国イギリスで見事No.1を獲得しております。

「アパッチ」というタイトルからアメリカ産だろうと思われやすいのですが、実はイギリスで生まれた曲でした。

この曲はベンチャーズも早くからカバーしており、やはり本家シャドウズがいい、いや、ベンチャーズのカバーの方がいい、などと当時からファンの間で議論伯仲した曲でした。

確かにベンチャーズのバージョンでは「フィ・フィ・フィ・フィ」という特徴的な音やミュート・トリルなど、エレキ・インストならではの様々なギター・テクニックやアイデアが盛り込まれておりまして、これもまたとても魅力的ではあります。

しかし当時は、イギリスで絶大なる人気を誇るシャドウズも、アメリカでは全くヒットしていなかったというか、この頃はまだイギリス産のポップミュージックがアメリカで売れる事はほとんど無かったのです。

ブリティッシュ・イノベイジョンは、’ファブ・フォー’が出現する1964年まで待たなければいけなかったのでした。


「アパッチ」~当時のモノクロ映像

「アパッチ」~こちらは1964年のステージより/ギターは白のバーンズ・マービンモデルです。

「アパッチ」~2004年という、最近のライブ映像より/そのサウンドは全くと言っていいほど変わっていません!ギターもトレードマークのフェスタレッドのストラトです。

「アパッチ」~こちらはハンク・マービンのビデオより

「アパッチ」~こちらはべンチャーズのバージョン/まだフェンダー・トーンの時代

「アパッチ」~'65年の来日公演のステージより/こちらはモズライト・サウンド

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1950年代に入ってからのソリッド・エレキギターの開発・発展と共に、そのサウンドがロックンロールの世界でも重要な位置を占める様になり、やがてインストゥルメンタルの分野でもエレキが主役となる独立した音楽として流行の最先端を走る様になります。

1960年にデビューしたベンチャーズは、特にエレキ・インストの世界でそれ以降長い間、特に日本の音楽シーンに多大なる影響を与え続ける事になります。
その記念すべきデビュー曲が「Walk Don't Run(急がば廻れ)」でした。

デビュー当時のベンチャーズは、後にリード・ギタリストとして日本全国のエレキ小僧の憧れの的となるノーキー・エドワーズがベースを担当しており、楽器もギター、ベース共まだモズライトではなく、フェンダーをプレイしていました。

またこの「Walk Don't Run」 の初期バージョンでは前半は8ビートですが、サビでリズムが4ビートに変わるというアレンジがなされており、初期のベンチャーズ・サウンドでは最初はジャズドラマーが叩いてこうなったんだ、というのが分かります。

後にベンチャーズ・サウンドが確立されてサーフィン・サウンドがブームになると、この曲をリアレンジした別バージョン「Walk Don't Run '64」で、一世を風靡したあのクロマチック・ラン/いわゆる「テケテケテケテケ」が登場し、トレモロ・アーム・プレイと共にエレキ・ギターの必須テクニックとなります。

それ以降この「テケテケテケテケ」が大流行しますが、その頃は誰もが一度はエレキを持って試みたのではないでしょうか。

ベンチャーズの初来日は1965年の初頭で、その演奏はライブアルバムで聞く事が出来るのですが、その初来日ではメンバーはバインディング入りの赤いモズライト'63年モデルをプレイしておりました。

その年の夏、再度来日したベンチャーズは日本全国をツアーでまわりますが、今度はパール・ホワイトの'65年モデルのモズライトをひっさげて日本中にエレキ・ブームを巻き起こします。

その模様は翌1966年、「愛する音の侵略者たち」というタイトルで映画として公開されており、その映像で当時の日本各地での熱いステージの様子が手に取る様に分かります。
この映画の中には当時の広島市公会堂の演奏シーンと、広島の本通りを歩くメンバー、そしてその後をぞろぞろ付いて歩くファン、というシーンまで収録されています。
実はこの頃がベンチャーズは最も’旬’だったのではないでしょうか。

そしてこの時のスタイルこそが後々まで長年に渡ってベンチャーズ・ファンの間に深く浸透する事となり、ステージの配置とパール・ホワイトのモズライト’65年モデルは、今でもファンの間では永遠のアイテムとなっています。

それでは当時の映像と一緒にそのサウンドをたっぷりとお楽しみ下さい。


「Walk Don't Run」~オリジナル・バージョン/初期の映像から

「Walk Don't Run '64」~こちらはテケテケ入り、パール・ホワイトのモズライトをプレイするベンチャーズ、ドラムのメル・テイラーの元気な姿が見えます/’65年の夏に行われたライブ・イン・ジャパンの映像から

「Wipe Out/朝日の当たる家/テルスター」~同じくライブ・イン・ジャパン’65より

「10番街の殺人/バンブルビー・ツイスト/ブルドッグ」~同じくライブ・イン・ジャパン’65より

「パイプライン/ダイヤモンド・ヘッド」~同じくライブ・イン・ジャパンより/これぞベンチャーズの代名詞!!

「ダイヤモンド・ヘッド/キャラバン」~’65年のアメリカのTV番組より/貴重な映像ですが残念な事に「キャラバン」はショート・バージョンです

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